シリコンは髪や頭皮に悪影響?ノンシリコンの方がいい?シリコンのメリット・デメリットについて解説!

一時期CMなどで良く耳した「ノンシリコン」というワード。

シリコンが含まれない「ノンシリコンシャンプー」などがブームになり、その結果、「シリコン=悪」というネガティブなイメージをお持ちの方が増えたように感じます。

ですがシリコンはヘアケアにはかかすことのできない成分になりますので、ここではシリコンの特徴や効果だけではなく、メリット・デメリットも含めて解説します。

そもそもシリコンとは?

シリコンとは正式名称「シリコーン」という有機化合物です。

シリコンの特徴として、

◆安定性が高い

◆耐水性がある

◆酸化しずらい


の3点があげられます。

それに加えて、安全性が高いことからファンデーションや日焼け止めなどの化粧品や、日用品、医療器具にも使用されています。

シリコンのメリット・デメリット

メリット

シリコンには髪の表面を整える効果があり、シリコン入りのヘアケア剤を使用することで、手触りや指通りを良くすることができます。

その為、摩擦によるダメージを軽減してくれますし、損傷したキューティクルの変わりに髪をコーティングしてくれることによって、ドライヤーの熱ダメージから守ってくれる効果もあります。

以上のことから、シリコン=悪という訳ではなく、カラーやパーマをされている方や、日々のアイロンなどの熱でダメージしてしまった髪を扱いやすくケアするには必要な成分だと言えます。

デメリット

まずシリコンの悪いイメージとして想像されるデメリットは、

「シリコンが毛穴に詰まり、薄毛や背中のニキビの原因になる」

などではないでしょうか?

ノンシリコンシャンプーなどの流行から、「シリコンは悪いものだから入っていない方が良い」

というイメージが独り歩きしてしまって、このようなデメリットが広まってしまっていますが、

今現在、

「これらの原因にまつわる科学的なエビデンスや根拠はない」

ということです。

ただし、まったくデメリットがないわけではありません。

シリコンが過剰に髪に吸着・蓄積した状態を「ビルドアップ」といい、


・髪のゴワつき
・カラーの色が入りにくい、パーマがかかりにくい
・髪がベタつく
・トップのボリュームが落ちる


などの悪影響がでてしまうことがあります。

蓄積させないためには?

①シャンプーをノンシリコンのものに変える

びっくりされる方も多いのですが、美容室で販売されているシャンプーは「ノンシリコン」と記載していなくても、基本的にシリコンは使用されていません。

理由としては、サロンシャンプーに使用されている洗浄成分は優しいものが多く、ケア成分も良質なものが多く含まれているので、シャンプーにシリコンを入れなくても、十分に手触りがよくなります。

市販シャンプーは洗浄成分が強いものが使われていることが多いので、シリコンが多量に含まれていたり、ノンシリコンシャンプーであっても洗浄力の強さから手触りが悪くなり、使用感が劣ってしまいます。

シリコンの有無だけには留まらず、良質のシャンプーは髪に与える影響が大きいので、

ヘアケアを意識される方はサロンシャンプーを使用することを一番におすすめします。

②シリコンの量と種類に気を付ける

商品の成分欄によく記載されている中で、

シリコンにも大きくわけて3種類あります

・シクロペンタシロキサン
・ジメチコール
・ジメチコン


上のものほど軽い質感で残留しにくい成分になり、

下のものほど重い質感で残留しやすい成分になります。

ですが、下のものほどダメージ毛や乾燥毛の方に向いていたりしますので、

一外に残留しにくい上のものが良いとは限らず、製品に含まれているシリコンの量によっても変化します。

例を出すと、

【パターン1】
①シリコン(ジメチコン)たっぷりのシャンプー
②シリコン(ジメチコン)たっぷりのインバストリートメント
③シリコン(ジメチコン)たっぷりのアウトバストリートメント

を使用するのと、

【パターン2】
①ノンシリコンのサロンシャンプー
②シリコン(ジメチコン)入りのトリートメント
③シリコン(シクロペンタシロキサン)入りのアウトバストリートメント

この2パターンを比べるとどちらがシリコンの悪影響を感じやすそうでしょうか?

明らかに【パターン1】の方が、シリコンの量が多く、残留しやすいと思います。

特に市販品はシリコンの量が多く配合されていることがあるため、

ご自身の髪質や髪の状態に合わせて選択することが大切になります。

③濯ぎに気を付ける

シリコン入りのシャンプー、リンスやコンディショナー、トリートメントを適切に流すことで蓄積を最小限に抑えることができます。

特にシャンプーは見た目に泡が流れていても残っていることがありますので、濯ぎは3分を目安にしっかり流しましょう。

リンス、コンディショナー、トリートメントは濯ぎすぎても、髪に必要な成分も流れてしまいますが、

残りすぎても、背中の荒れやニキビに繋がりますので、

ぬめりがなくなる程度には濯ぐことが大切です。

まとめ

いかがでしょうか?

シリコンは決して悪い物ではなく、むしろメリットの方が多いので、多くのヘアケア商品に含まれています。

その為、完全に切り離すことができない、

むしろ、あえて遠ざける必要はないかなと個人的には思います。

シャンプーに関しても、「ノンシリコン」が良い!ではなく、

「シリコンに頼らなくてもよい、優しい洗浄成分とケア成分でできているシャンプー」

を使用することがヘアケアには本質的に大切になりますのでし、

結果的にシリコンの残留を回避しやすくなりますので、おすすめです。


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それではここまでご覧いただきありがとうございました。